開催日:2014年11月17日(月)
テーマ:「最近のオフィス事情~オフィスマーケットの二極化。選ばれるビル、選ばれないビル」
講師:前澤威夫(まえざわ・たけお) 氏
コンサルティング本部 シニアディレクター
場 所:
イタリアンレストラン ロイヤルガーデン(Royalgarden)
第48回不動産金融塾は、コンサルティング本部 シニアディレクター 前澤威夫氏をお招きして、「最近のオフィス事情~オフィスマーケットの二極化。選ばれるビル、選ばれないビル」というテーマでお話いただきました。
前澤威夫氏は、オフィスマーケット分析の分野で最も著名で実績のある第一人者です。
日本のオフィスマーケットというのは、過去に例をみないほど状況が良くなっているというのがよくわかりました。
かつ過去の賃料と比較すると賃料の上昇余力がまだまだある数少ない先進国の主要都市、世界から投資対象として注目されるはずです。
実は今回もっとも印象深かったのは、テナントの移転に際して優先する項目という調査結果でした。
テナントは、立地の次に空調制御単位を非常に重要ししている。
これは震災後の傾向らしく、2013年より顕著にそれが表れているそうです。
オフィス投資のクライテリアに大きな影響を与えそうです。
2つ目のテーマとして最新鋭のCBREのオフィスのご紹介をいただきました。
CBREブランドのショーケースとして構築されたそうで、基本営業会社なため外出している人間が多く、床面積を18%削減して、フリーアクセスデスクに変えて効率化を図ったそうなのですが、オフィス見学をかねて客先が来社してくれるようになったため外出が減り、机が足らないという意外な副作用に悩まされているそうです。笑)
3つ目のテーマのアウトバウンド投資の現状については、はっきり言ってこれだけで別講演としていただきたい内容でした。
欧米アジアにどの国から何に投資がなされているのか。
日本勢の現状は?
とても興味深い内容でした。
改めて設定したいと思います。
それにしても今回はとても多くの参加者がありました。
ひとつには昨今オフィスマーケットの現状についての俯瞰的な分析を披露しているセミナーがほとんどなかったからかと思います。
そういう意味でとても意義ある講演でありました。
参加者60名。今回も良き学びと出会いを楽しめました。