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「住宅新報(2014年4月15日)」当社記事
(2014.04.15)
住宅新報 2014年4月15日号の第9面 「投資」欄に弊社代表の取材記事『多様化する投資市場の人材ニーズ』が掲載されました。

※発行元の許可を得て引用掲載しています。
<<PC環境等により画像が表示されない場合は、以下、本文テキストをご参照下さい>>
「多様化する投資市場の人材ニーズ」

不動産金融業界専門の転職エージェント
エムユーシー社長 梅小路学氏に聞く

安部政権が経済対策アベノミクスを打ち出したのは約1年前。

その後のオリンピック東京開催決定も追い風となり、不動産投資市場は活況が続いている。

今、業界ではどのような人材が求められているのだろうか。

不動産金融・ファンド業界に特化した転職エージェントのエムユーシー(東京都千代田区)の梅小路学社長に聞いた。

-現在の不動産投資市場は。

「数億円規模の個人投資市場では、シンガポールや台湾、香港などの海外投資家が都心の物件を取得する動きが目立つ。

アジア各国の中で、日本の不動産は割安と判断している。

以前は実需が多かったタワーマンションも投資対象となっているなど購入目的が変わってきた。

一方、Jリートや大型不動産ファンドの状況としては、資金調達で有利な大手資本のファンドが物件を購入している」

-そうした中、求人動向はどうか。

「実感としては、1年前と比べて約2倍に増えた。全体的には、35歳くらいまでの若手の即戦力を求める傾向は変わっていない。ただ、以前のような若手一辺倒ではなく、最近は30代後半から40代のベテランや、逆に未経験者も求めるようになり、幅が広がってきた」

-というのは。

「リーマンショック以降、ファンド業界はほとんど新卒採用をしてこなかったため、若手が不足している。組織の硬直化が懸念されている。ただ、この業界で実務経験がある人材が欲しくても数が限られており、パイの奪い合いになってしまう。増加している業務に対応していくためには、条件を広げて人材を確保していくしかないようだ」

-どのような職種の求人が多いのか。

「アセットマネージャーが中心であることは従来通り。加えて、最近は、アクイジション(物件仕入れ)や評価業務を担う職種も目立ってきた。物件の取得競争が激しくなっている中で、情報を持っているのではなく、積極的に入手できる能力が重要。そしてそれを様々な視点から検討する機能が必要になっている」

-どのようなスキルや能力が重視されるようになってきたのか、変化は。

「バランス感覚の優れた、ヒューマンスキルの高い人が採用されている。ファンドバブルの頃は、とにかく実務ができることが優先されていた」

―ヒューマンスキルとは。

「コミュニケーション能力が重要になっている。例えばアセットマネージャーは、投資家や金融機関への対応、社内を含めた関係当事者を調整し、良好な状況をつくり出さなければならないからだ」

「業界がスタートしてから十数年。1サイクルが過ぎて、業務内容や進め方が標準化されてきた。それにより、企業は、どこにどのような人材がどのくらい必要か分かるようになった。以前よりも、サービス業としての自覚が芽生え、丁寧な採用をしていこうとする会社が増えてきた。業界が成熟してきた証しだろう」

-今後求められる人材は。

「投資市場のグローバル化は進展する一方であり、英語力は今まで以上に求められるだろう。国内でも業界として英語が共通言語になりつつある。そういったスキルがあれば転職がしやすく有利になる」
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